世界のニュースを映画批評風に考察してみるブログ

経済(株)と映画が好きな人のためのブログ。世界のニュースを映画批評風に分析しています。新作旧作問わず、映画批評もやっています。

2019年05月



 突然、国際情勢の話ですが・・・映画批評風に 笑

|イギリス・メイ首相 来月7日辞任

ざっくりとあらすじ
2016年に行われたイギリスのEU離脱を問う国民投票の結果を受けて、国民投票言い出しっぺのキャメロン前首相の後を引き継いで首相となりました。サッチャー首相に次ぐ二人目のイギリス女性首相の誕生です。もともとEU離脱には反対票を投じた彼女でしたが、EU離脱のためにEUとの交渉や国内調整を行ってきました。しかし調整うまくいかず、ついに辞任・・・

感想と考察
少なくとも国外から見ている限りの印象で、国内から見るとまた違うのかも知れませんが、個人的に好きな政治家の一人です。もともと、EU離脱(ブレグジット)には反対であったのですが、国民投票の結果を受けて、EU離脱のために離脱強硬派と離脱反対派の間を取り持ち「円満なEU離脱」を目指して奮闘してきました。

ある意味で究極の貧乏くじを引かされたわけですが、個人の意見もわきに置き自らの役割を果たそうとしてきたように見えます。ブレグジットを円満に実行し、TPPの加入までこじつけようものなら、サッチャーに匹敵する名宰相(メイ首相だけに!)となったことでしょう。

EUとしては、「イギリスよ、出ていくんだったらとことん苦しめ!」ということだろうと思うので、厳しい交渉だったのだと思います。なんとなく、日本とのケミストリーも合いそうだったので、残念です。



キャスト?
メイ首相
正直「みんな私に押し付けおって、やってられるか!」と言いたいことでしょう。

キャメロン前首相
事態の元凶。国民投票するだけしてメイさんに丸投げ。

ジョンソン前外相
EU離脱強硬派で、国民投票時には離脱を煽った一人です。しかし、いざ離脱が決まると逃げ出したような印象。「テメー煽り逃げはゆるさん」という意味で、メイさんはいったん外相にすえました。次期首相候補にも挙がっていますが、果たして調整能力はあるか?


総合評価?
★☆☆☆☆ 1点

メイ首相辞任は現行路線のとん挫を意味し、今後は更に強硬なEU離脱、もしくは国民投票やりなおしによるEU残留というように、方針の振れ幅が大きくなると思われます。後者となっても、EUがそのまま受け入れるとも思えず、茨の道でしょう。そういう意味では、経済市場に混乱が更なる混乱がもたらされる可能性があり、あまり喜ばしくないことのように思います。








アンジェリーナ・ジョリー主演のトゥームレイダー2部作の前日譚に相当する、ララ・クロフトの最初のミッション。2018年公開。


トゥームレイダー ファーストミッション

 
ざっくりとあらすじ
大企業クロフト社の経営者の一人娘ララ・クロフトは、行方不明になった父に代わって会社を相続する権利を拒み、何故か自転車便のバイトをしていた。父の遺品から、「卑弥呼の力を悪用する組織から血世界を守る為、この資料を破棄して欲しい」とのビデオメッセージを見つけ、父の足跡を辿って旅に出る。そして、卑弥呼の墓を目指すが、その中で悪の組織との戦いに巻き込まれていく。




感想と考察(ネタバレ)

「悪の組織と戦いながら、遺跡の罠を乗り越えて、宝物にたどり着く」。インディージョーンズ的楽しさが散りばめられおり、今回は日本の卑弥呼の墓が舞台とのことで期待も膨らむのですが、インディージョーンズのスケールには遠く及ばない・・・という作品です。

まだ、アンジェリーナ・ジョリー主演作の方がスケール感(と突き抜けたお馬鹿さ)はあったような気がします。

また、金持ちがどうやって冒険に出たのか、という前日譚としては、バットマン・ビギンズにも通じるものがあるのですが、ダークナイト3部作の重厚さにも遠く及ばず。。。


冒頭で自転車便のバイトをしているシーンにかなりの尺が使われるのですが、その後、自転車を使って活躍するというシーンもありません。

また、ジムで「ある程度強い」姿が描かれますが、だからといって最強というわけでもなく、ボコボコにされる場面も描かれます。その設定を生かしてどこかで修行シーンがあっても良かったように思えます。


とにかく、冒頭の「令嬢である自分を否定している姿」が、伏線としても役に立たず、かといってシンパシーを感じるほど深く掘り下げられるわけでもない。

ただ、ララ・クロフトに「色気はないけど健康的な小娘」感があり、そこは嫌味なく見れるのが救いでしょうか。


中盤以降は、卑弥呼題材なのに何故か香港に向かったり、卑弥呼題材なのに何故か日本人の出演がなかったり、など不満もありますが、罠の仕掛けられた王墓を知恵と勇気で進んでいく、という王道ストーリーはまずまず楽しめます。ここで、ララ・クロフトの健康的な小娘感が健気に見えるようになってきます(ちょっとランボーっぽい 笑)。


途中まで悪として描かれていた卑弥呼の、終盤でのどんでん返しのシーケンスは良かったです。あと、悪の組織トリニティを動かしていたのは誰かということに関する最後の引き。



キャスト
アリシア・ヴィキャンデル(ララ・クロフト役)
「健康的な小娘」と評しましたが、もう30歳を超えておられるようです。存じ上げませんでしたが、受賞歴もたくさんあります。ジェイソン・ボーンにも出演。アクションのできる女優さんは個人的に好感度高いです。




総合評価
「インディ・ジョーンズとバットマン・ビギンズを足して十で割ったような作品」

★★☆☆☆ 2点
忙しいサラリーマンが時間を作ってまで見る必要:なし




オーシャンズ8


ジョージ・クルーニーのオーシャンズ11~13の続編。全員女子。


ざっくりとあらすじ
 ダニー・オーシャンの妹デニー(サンドラ・ブロック)が、服役から出所後、仲間を集めて宝石を盗む話。






感想と考察(ネタバレ含む)

うーん、何が納得いかないかと言って・・・こういうクライム物は「悪党が悪党を懲らしめる」ところに痛快さがある、と個人的には思っているのですが、これ盗む相手は悪党じゃないよね?オーシャンズ11シリーズと毛色が少し異なる。

何の罪もない宝石商から宝石盗んでどやっていうのもね~。まあ、色々な意味でおバカ映画と割り切っていれば楽しめるのか・・・

でも、脚本もイマイチで、ハラハラドキドキはありませんでした。事前に綿密に計画をたてても計画通りにいかず、そこを機転を利かせて乗り切るといのが、盗みものの王道なわけですが、本作はおおむね計画通りに粛々と話が進行します。


キャストが豪華すぎて、サーロインステーキに高級マグロ、トリュフにマツタケも出てくんの~?えっ、松阪牛に伊勢エビも??みたいなお腹いっぱい感を味わう映画と思えば、それなりに楽しめましょうか。


特に、サンドラ・ブロックとケイト・ブランシェットが同じフレームの中に納まる豪華さよ。なにこの貫禄??笑

ケイト・ブランシェットってこんな人だっけ?一見ダサいコーディネーションもこの人が着ればめちゃくちゃカッコいい。オーラ半端ない。やっぱりガラドリエル女王(とソーも打ち負かすヘラ女王w)を演じたのは伊達じゃないな。「姐さん、ついて行きます!」と言いたくなるほどのカッコよさなのですが、それがサポート役に回っているのがまたいい。(ウォッカを薄めるくだりをカッコつけて言うのはちょっと・・・笑)

サンドラ・ブロックもスピードのころは小娘感がまだあったような記憶がありますが、そういえばデンジャラス・ビューティーのころからそこそこ貫禄あったな。


主なキャスト
サンドラ・ブロック(ダニー・オーシャン役)
出演作多数。本文中にも触れましたが、昔はスピード、ザインターネット、デンジャラスビューティー、最近はゼロ・グラビティなど出演作あります。本作公開時もう54歳ですか・・・

ケイト・ブランシェット(ルー・ミラー役)
アカデミー賞はじめ数々の映画賞受賞/ノミネート歴あり。出演作多数ですが、やはりロード・オブ・ザ・リングのエルフの女王ガラドリエル役を取り上げたい。その独特のオーラ、気品には脱帽いたします。本作公開時もう49歳ですか・・・

アン・ハサウェイ(ダフネ・クルーガー役)
本作ではほぼ本人役??プラダを着た悪魔、ダークナイト・ライジング、レ・ミゼラブル、インターステラーなど。

リアーナ(ナインボール役)
世界的歌姫。映画を見るのは初めて。

その他出演者多数



総合評価
「姐さん!もうお腹いっぱいです」

脚本イマイチだが目の保養になります
★★☆☆☆ 2点



令和のはじめにこそ改めて見直すべき映画の第2弾は、「終戦のエンペラー」です。

太平洋戦争終結直後をアメリカ側の目線から描いた一応アメリカ映画。アメリカ人が描くときしばしば見られる「変な日本像」はあまりなく、わりとまともです。と思ったら原作は日本人でした。

2013年製作。「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」に基づくアメリカ映画。


終戦のエンペラー

 
ざっくりとあらすじ
ダグラス・マッカーサの日本上陸後、日本をどのように統治していくか?その目線の中での天皇の処遇をめぐるドラマです。主人公はフェラーズ准将という”知日派のアメリカ軍人”です。ドキュメンタリーと思いきや、惚れた腫れたのラブロマンスも挿入されます 笑



感想と考察
太平洋戦争直後の、アメリカ側から見た日本が描かれており、大変興味深い作品です。そして、アメリカ人が描く変な日本人像もあまり見られず、日本人から見てもそう気になるシーンは少ないように思います。

「日本は矛盾の国だ」「日本では何事も白黒はっきりしない。大部分は灰色だ」

フェラーズ准将のそんな台詞がありますが、アメリカ映画で、アメリカ人の口からそういう台詞が出てくるということを、素直に評価しましょう。

鹿島大将(西田敏行)の「建前」と「本音」の話もなかなか深いです。フェラーズ准将がマッカーサーの命令書を持って皇居へ乗り込む際に、通訳の高橋がフェラーズ准将の命令口調の言葉を絶妙にぼやかしながら近衛兵に伝えるシーンと繋がります。何も知らない外国人が皇居のシーンを見ても「なんのこっちゃ?」ですが、西田敏行の説明を聞いて「なるほど」となるわけです。

そういう意味では、外国人向けの日本の取り扱い説明書のような作品で、良作と思います。


「日本のいちばん長い夏」と連続で見ることをお勧めします。「日本のいちばん長い夏」は日本人目線から見た戦争終結前の話で、「終戦のエンペラー」はアメリカ人目線から見た戦争終結直後の話です。

ただ、あえて言えば、惚れた腫れたの話、いりますか?笑 重厚なサスペンス調の物語にもできたはずですが、急にラブロマンスの挿話が混ざるためテンポが悪くなる印象です。ただ、テーマがテーマだけに、あえてフィクション化してオブラートに包んだという狙いは理解できます。

アメリカでは評判が悪かった映画のようですが、日本という国の複雑性の理解のためには大きな役割を果たす可能性がある映画と思います。何十年も先には、名作として見直されるかもしれませんね。


キャスト
マシュー・フォックス(ボナー・フェラーズ役)
全然存じ上げない俳優さんでしたが、本作の役回りにはとても合っていると思いました。

トミー・リー・ジョーンズ(ダグラス・マッカーサ役)
日本でおなじみの俳優さん。親日家の彼がダグラス・マッカーサを演じるというのが大変興味深い。

日本の俳優さんとしては、実在の人物役として、中村雅俊(近衛文麿役)、火野正平(東条英機役)、片岡孝太郎(昭和天皇)など、架空と思われる人物役に西田敏行、初音映莉子、羽田昌義など。



総合評価
「日本の取り扱い説明書のような良作」

★★★★☆ 4点
日本にいちばん長い夏とともに、忙しいサラリーマンにも見て欲しい



サイトマップです。新しい記事ほど上になっています。点数きびしめです。
(Last UpDate 2019/8/7)


洋画
クリード/炎の宿敵(クリード2)                          ★★☆☆☆ 2点
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 
    ★★★☆☆ 3点
レジェンダリー・ストーン 巨人ゴーレムと魔法の石
 ★★☆☆☆ 2点
ハンソロ/スターウォーズ・ストーリー
    ★★★☆☆ 3点
トゥームレイダー ファーストミッション
   ★★☆☆☆ 2点
オーシャンズ8
               ★★☆☆☆ 2点
令和の時代にも見たい映画その2~終戦のエンペラー ★★★★☆ 4点
パシフィックリム
              ★☆☆☆☆   1点
パシフィックリム・アップライジング          ★★☆☆☆ 2点
スターリンの葬送狂騒曲           ★★★☆☆ 3点
いつだってやめられる3部作 パート1
いつだってやめられる3部作 パート2
いつだってやめられる3部作 パート3   ★★★★★ 5点


邦画
空母いぶきの感想と考察:現実の日本との比較も含めて  ★★★☆☆ 3点
令和の時代にも見たい映画その①~日本のいちばん長い日
 ★★★★★ 5点
キングダム                ★★★★☆ 4点


アジア
香港国際警察/NEW POLICE STORY(2004年)       ★★★★★ 5点
ポリス・ストーリーREBORN(リボーン)
     ★★☆☆☆ 2点


世界のニュースを映画批評風に考察してみる

ホルムズ海峡の有志連合構想について映画批評風に考察してみる(2019/7/28)
G20大阪サミットの米中対決を映画批評風に考察してみる
(2019/7/1)
安倍首相のイラン訪問を映画批評風に考察してみる
(2019/6/16)
イギリスのメイ首相辞任の感想と考察
(2019/5/26)


世界のニュース雑記
このニュースは多分つながっている:アメリカの中国為替操作国指定について(2019/8/7)
野党共闘っていったい何のため?(2019/7/23)


エッセイ
東京五輪開催関連費用の高騰への違和感と日本の敗戦体質
イキるという言葉をイキって使わないで欲しい

平成懐古厨~ヒシアマゾン

NHKスペシャル イチロー最後の闘いをみて平成を振り返る


映画関係雑記
スターウォーズ・エピソード9:予告編とJJエイブラムス監督のインタビューをみての感想と考察
パトリック・スチュワートと新たなスタートレック
 





↑このページのトップヘ