世界のニュースを映画批評風に考察してみるブログ

経済(株)と映画が好きな人のためのブログ。世界のニュースを映画批評風に分析しています。新作旧作問わず、映画批評もやっています。

2019年04月


平成の最後の日に、是非記事にしておきたい話題です。

パトリック・スチュワート、私の好きな俳優さんの一人です。スタートレック・シリーズをご覧の方で知らない人はいないと思いますが、非トレッキーのために代表作を挙げますと、X-MENシリーズにおいてプロフェッサーX(善のカリスマ)を演じた役者さんです。

そう、知的な人格者、という役柄がピッタリな俳優さんです。

アメリカの人気SFシリーズのスタートレックでも、The Next Generation(TNG: 1987年-1994年[昭和62年から平成6年ですね])シリーズで、ジャン・リュック・ピカード艦長を演じました。

まさに、知的な人格者役!

アメリカ版風の谷のナウシカでもユパ役の声優をされた、そう、まさに知的な人格者役!笑



しかし、パトリック・スチュワートさんもずいぶん年を取った。X-MENシリーズのLOGAN/ローガン(2017年)で、プロフェッサーXは死亡。これで第一線から引かれるのかと勝手に思っていたら・・・


違いました。


な、なんと・・・スタートレックのピカード艦長の「その後」を描いたテレビドラマシリーズが、2019年終盤にアメリカで配信されるとのこと。

これは嬉しい驚き・・・!!

一つの時代が終わったかと思っていたら、終わっていなかったわけで、これを平成の最後に述べたかった 笑




 



人気漫画「キングダム」の予告編まとめと、感想と考察です。ありきたりのことはあまり書かず、独自目線でやっています。2019年4月19日から劇場公開!


キングダム

 
ざっくりとあらすじ
漫画自体がある程度史実に基づいているので、ざっくりとあらすじを書くのが難しいのですが。。。のちの秦の始皇帝となる政と、政とうり二つの幼馴染を持つ少年信(のちの武将李信と思われる)を中心とした物語です。今回は、政が弟の叛乱を鎮圧して玉座を取り戻すまでの話。漫画の方は、まだまだ絶賛継続中。ぜひ、漫画も読んでください。






感想と考察(以下、ネタバレ含みます)

日本映画もここまできたか~ 
(-_- )ウンウン


いや~素晴らしい出来です。原作のスケールもでかいので、原作の評判を落とすような作品になってしまうリスクもあったと思うのですが、スケール感そのままの実写化に成功しています。


以下、素晴らしい出来と思う3つの理由です。

①殺陣が素晴らしい
「一見手加減なし」に見える信と漂の殺陣(たて)がすばらしい完成度です。相当訓練したか?一部不自然に見えるCGやワイヤーアクションもあるのですが、基礎となる殺陣の完成度が高いため、それらが全然気になりません。

例えば、王騎や楊端和が武器を振り回して兵士が吹っ飛ぶというシーンがありますが、それまでにしっかりした殺陣を十分に見せているために、それがあまり嘘っぽく見えなくなります。


②役者さんのオーラが素晴らしい
原作「キングダム」では、キャラクターの格というか、オーラを表現するのに誇張して体格が大きく描かれることがあり、キャラクターのオーラの表現というものが、この作品の根幹のひとつと思います。それは実写版では役者さんの力量に直接関わってくることなのですが、漫画中のキャラクターのオーラに負けない存在感を放っていたと思います。

特に二名の名を挙げたい。まずは、政(えん政)と漂の二役を演じた吉沢亮さん。奴隷役と王役という極端な役柄を、微妙な表情の違いで見事に演じわけていました。特に、王としての気品、そして時として冷徹にもなる強さというものが良く現れていたと思います。

そしてもう一人は、ネット騒然になっているようですが(笑)、山の民の王、楊端和役の長澤まさみさん。確かに、凄いね(笑)。色っぽさが単なるエロさではなくしなやかな強さにうまく結びついていました。


そして、主人公の政のオーラのなさにも触れたい。奴隷の出という設定なので、変にオーラが出てしまうとキャラが崩壊する。山崎賢人さんも好演だったと思います。



③映像と音楽が素晴らしい
物語のスケールから、CG使用はやむを得ないのですが、原作の世界観を見事に再現し、なおかつ不自然さは最小限に抑えられていたように思います。あと、スケール感のある音楽も耳にこびりつく(笑)。これが日本でできますか!


以上、原作の持つ「圧倒的熱量」を、空回りすることなく見事に映像化したと感じた理由です。


王騎将軍を演じた大沢たかおさんは、とても難しい役回りだったと思いますが、ンフフという笑い声も見事に再現しておられました。もう途中からね、ジャッキー・チェンの若いころをみているみたいに見えてきました(笑)。それだけ「中華感」が出たということなのでしょう。
一方で、私は司馬遼太郎の「項羽と劉邦」のファンでもあるのですが、「項羽と劉邦」目線で見ればちょっと気になることが。。。(映画というより原作に対してになりますが)


政は、秦の始皇帝の若き日なのですが、ちょっと聖人君子過ぎませんか?(笑) まあ、秦の目線で行けば英雄、楚や漢の目線で行けば暴君となってしまうのは、歴史の必然ではあるのですが・・・そこに少し配慮されているのか、清濁併せ持つように描かれている部分も確かにありますけど。


あと、もうひとつ。作品中、「中華の統一」とか「中華最強」とかいう言葉が良く出てくるのですが、春秋戦国時代に「中華」という概念はなかったはずです。たぶん、儒教が広まってからの概念(漢帝国)。

「中原の覇を争そう」というのが正しいように思うので、マンガを読んでいても「中華」という言葉が出てくるたびに違和感を感じてしまいます。もちろん、李信という武将に目をつける作者のことですので、全て分かった上で、分かりやすさのためにあえてそうされているのでしょうけど・・・


と、文句も少々申しましたが、素晴らしい作品と思いますので、少しでも長く連載を続けて、映画の続編も是非作成していただきたいと思います。



総合評価

「日本発!世界と戦えるスケールのでかいアクション映画!」

★★★★☆ 4点
忙しいサラリーマンも観ると元気が出るかも!







パシフィック・リムの1作目。パシフィック・リム アップライジングを見てから改めて見返しました。


パシフィック・リム

 
ざっくりとあらすじ
海底の裂け目を通って地球を襲撃に来るKAIJU(怪獣)と巨大ロボット・イェーガーの戦いを描いた作品。



感想と考察
2作目アップライジングを見てから見返したこともあってか、眠ってしまいそうになった。

オタク向けの映画とのことですが、一体どの層に需要があるのだろう?日本のサブカルにはまったアメリカ人は、こういうのを見るとノスタルジーを感じるのだろうか。

巨大怪獣と巨大ロボットを戦わせてみたい!という思いつきをお金をかけて実現した熱意には敬意を払いますが、戦闘シーン以外にはあまり見るべきものがない。海水をばしゃばしゃはねながら戦う姿は、重量感もあって素晴らしいです。
ただ、これは脚本の問題なのですが、剣はもっと早く出せよ!とか視聴者に突っ込ませたらいけません。

あと、キャラ同士の葛藤からドラマを生み出そうという意図なのでしょうが、無意味に主人公につっかかってくるライバル(?)と、「すまんな、親父一人で育てたから叱るタイミングが分からんのだ」みたいな父とかあんまりいらんかな。どうせならもっと掘り下げないと、薄っぺらに感じます。



アップライジングよりも鉄とオイルと汗のにおいが強めの感じ。そのアナログ感が魅力と言えば魅力か。

2作目で退場させられた森マコ(菊池凜子)もいい感じ。アクションができる女優さんは好きです。

エンドロールの後で出てきた、怪獣の死体を売りさばいていたハンニバルさんは、もったいぶらせておきながら2作目では出なかったな。


総合評価
「鉄とオイルと汗の匂いのするロボット映画」

総合評価:★☆☆☆☆
忙しいサラリーマンがわざわざ時間を作って見るほどではないかな。


 先日、懐かしい名前を目にしました。

ヒシアマゾン。競走馬の”女傑”。
「ヒシアマゾンが死亡」

外国産の牝馬(メス馬のこと)で、当時は出走できるレースが限られていました。そんな不利な条件の中、1994年(平成6年)のGIエリザベス女王杯優勝。同年のGI有馬記念で三冠馬ナリタブライアンの二着。

その後はジャパンカップの二着などあるも、GIでの勝ち鞍なし。サクラローレルが優勝した1996年(平成8年)のGI有馬記念を最後に引退しました。

女傑と言われていた当時、ヒシアマゾンを越える牝馬はなかなか出ないだろうと思ったものですが、割と近い時期にエアグルーヴが出たし、その後牡馬(オス馬のこと)に混じってダービーを制覇したウォッカや同世代のダイワスカーレット、さらに牝馬三冠のスティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、
アーモンドアイなど、平成の時代には強い牝馬が数多く誕生しました。

ヒシアマゾンは結局GI2勝しかできませんでしたが、昔は今よりもGIレースも少なかったため、今の時代であればきっともっと勝っていたでしょう。

ヒシアマゾンが死亡したのは28歳。競走馬としては長生きで、ほぼ平成の時代に一致します。

先日、イチロー選手の足跡を当時流行の映画とともに振り返るという記事を書きましたが(NHKスペシャルイチロー最後の闘いを見て平成を振り返る)、イチロー選手の現役時代も28年でした。







パシフィックリム・シリーズの2作目の感想と考察です。2018年公開アメリカ映画。

ざっくりとあらすじ
プリカーサーという存在が地球に送り込んだ怪獣KAIJUと巨大ロボットイェータ―の戦いから10年。前作で身を挺して地球を守った英雄(ペントコスト)の子どもが主人公です。途中までは、イェーガーのパイロットの訓練生アマーラと主人公ジェイク扮する教官の話ですが、謎のイェーガーが現れて大暴れ。そのイェーガーを操っていたのは、KAIJUの生き残りでした。更に、次世代の遠隔操作・無人イェーガーも大暴走。KAIJUを再び地球に呼び込んで、地球滅亡の危機に。最終決戦は東京と富士山です。






感想と考察

見る人を選ぶ映画です。期待して見るとガッカリ、あまり期待せずに見ると結構楽しめるという感じ。バカバカしい映画なのですが、その根底にある「日本愛」を見出せるかどうかで、評価は変わるでしょう。

日本のサブカルを心より愛する前作の監督の、巨大モンスターと巨大ロボットを戦わせてみたい!という無邪気な思い付きを、莫大な金をかけて実現したシリーズ2作目です。ただし、前監督は降板しています。

前作が「夜」のシーンが多かったのに比べ、今作は「昼」が多く画面が明るい。またイェーガーという巨大ロボットも、前作はレトロなデザインでしたが、今作はなんとなく今風(というよりか、トランスフォーマーみたい)w

本当、バカバカしいですよ。けれども、そのバカバカしいことをやり抜く魂に敬意を表したい。KAIJUという我々にとっては小学生以来に聞く言葉を、ハリウッド映画の中で聞く新鮮さ。ゴジラですらアメリカでは怪獣と呼ばれなかった。これは、ある意味でエポックメイキングな作品と言えます。

そして、日本のサブカルに端を発している映画であるにも関わらず、中国市場を意識しすぎに見えた前作と違い、「東京」「富士山」が最後の決戦の舞台になっている。監督が変わったとはいえ、これは日本に対する最大のリスペクトであると言えるでしょう。特にガンダム!怪獣に壊されないかとハラハラした 笑

規制の強い日本でのロケはなかなか難しいですが、CGベースなら行ける。東京の雑居ビル群をぶち壊しながら戦いが展開されるダイナミクスよ。これぞ、怪獣映画の原点回帰とも言えます。ビル破壊シーンが思う存分見られるのは、戦いを「昼」に設定した効能でしょう。

これだけのものを作る制作陣に絶大な影響を与えた日本のサブカルって凄い。そう思いながらバカになって眺めていればすごく楽しめる作品です。
 
細かい点で言えば、中国人社長が意外と熱かったのが良かった 笑



あまりいろいろなことにツッコミを入れては野暮というものなのですが、一つだけ。イェーガーの操作には脳を直結するという設定になっていますが、結局身体で操作してますやん。走ったり、飛んだり、回し蹴りしたり 笑

つまり、巨大パワースーツみたいなもので、四肢をロボットに接続すればいいだけでは?脳直結ならイメージだけで動いて欲しいな。


主なキャスト
ジョン・ボイエガ(ジェイク・ペントコスト役 兼プロデューサー)
スターウォーズ新シリーズの脱走兵「フィン」役で有名。本作ではプロデューサーも勤めている。前作主演のチャーリー・ハナムも出演の話があったようだが、スケジュールがつかず断念。

スコット・イーストウッド(ネイサン・ランバート役)
クリント・イーストウッドの息子さん。ワイルドスピード・アイスブレークにも出演していた。

菊池凜子(森マコ役)
日本人役の日本人として頑張ってほしかったが本作で森マコは死亡・・・

新田真剣佑(日本人訓練生役)
本作まで存じ上げませんでしたが、千葉真一の息子さんでアメリカ生まれ。”まっけんゆう”というのは本名らしい。空手もかなりの腕前のようで、なんとなくケイン・コスギを思い出す。まだ若いので、アメリカで活躍するアクションスターとしてケインを超える存在になって欲しい。

スティーブン・S・デナイト(監督)
前作監督のギレルモ・デル・トモに変わって監督を務めた。あまり存じ上げませんでしたが、もともとテレビプロデューサーのようです。



総合評価
この映画を一言で言い表すと、「日本文化のアメリカ的ごった煮、スポンサードバイ中国」

個人的には好きだが、万人受けはしない作品。
★★☆☆☆ 2点

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