映画 洋画

移動都市/モータル・エンジンの感想と考察:空想の世界の映し方は流石の腕前!

投稿日:

 

ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソンとクリスチャン・リヴァースらによる新作。2018年公開の移動都市/モータル・エンジンの感想と考察です。

移動都市/モータル・エンジン(2018年)   特典映像が素晴らしい!

ざっくりとあらすじ

量子兵器による60分戦争後の荒廃した世界。巨大な移動都市「ロンドン」は他の都市を捕食することで発展を続けていた。「ロンドン」の大聖堂の中で、旧時代の技術を収集して何かを作っているロンドンの史学ギルド長サディアス・ヴァレンタイン。サディアスの憧れる見習いのトマス・ナッツワーシー、そしてサディアスの命を狙う少女へスター・ショウを中心に話が進む。サディアスの暗殺に失敗したへスターと、憧れのサディアスに殺されかけたトマスは、ロンドンから追放されて荒野を彷徨う。へスターの命を狙うために、サディアスが牢獄から解放したのは、「復活者」と呼ばれるサイボーグ、シュライクだった。しかし、へスターとシュライクの間には意外な関係があった。一方、「ロンドン」は反移動都市同盟と呼ばれる静止都市の連合軍と戦争に突入していく・・・。

 

感想と考察(ネタバレ含む)

 

ロード・オブ・ザ・リングでトールキンの空想世界を奥行きを持って見事に再現したピーター・ジャクソンと、そのとき視覚効果を担当していたクリスチャン・リヴァースによる作品。今回の監督はクリスチャン・リヴァースの方です。

ああ・・・ピーター・ジャクソンの本領発揮!動き回る「ロンドン」の立体的造形が、空を飛び回るカメラによって様々なアングルから描写され、空想作品に魂が与えられます。

ロード・オブ・ザ・リングのときも、服の裏地や皿の裏側など、カメラに映らない場所にまでこだわって制作していました。それにより、空想世界に嘘っぽくない「奥行き」が出ていた思います。この監督魂というか、オタク魂に敬意を表したい。

素晴らしい映像美です。どっぷりと映画の世界観に浸れます。

 

しかしながら、ストーリーの方は割と普通というか・・・「ロンドンが動き回り、都市を捕食する」という設定が色々な意味で面白すぎて、残念ながらその出オチともいえるネタを超えるストーリー展開はありませんでした。

主人公、敵、主人公を追う謎のサイボーグ、主人公を助ける謎の人物、というありがちな四つ巴展開。

シュライクのへスターに対する歪んだ愛情の描写は良かったかな?でも、原作未読の身としては、あのサイボーグが一体何なのかもよく分からないし、世界観の全ては表現しきれていないように思いました。全体としては、ロード・オブ・ザ・リングのスケールには到底及ばない感じかな~

 

その他、気になった点

1.ところどころスターウォーズ!

空中都市の描写とか、ロンドンのエンジンを破壊してから飛行船でロンドンの内部をかいくぐって脱出するシーンとか、そして何よりも「I 'am your father」的なところ(笑)  スターウォーズやん!と思わせてしまっては、せっかくの世界観が台無しです。

2.アナ・ファンがみやぞん!

出てきたときから世界観ぶち壊しの違和感ありまくりのルックス。みやぞんやん!と思っていたら、サングラスを取ったらもっとみやぞんだった(笑)

3.  量子兵器?

世界を60分で壊滅させたと言う割には、3回撃たないと壁も壊せないの?

4.中国資本なの?そうじゃないの?

途中からアジア系の登場人物が増えて来るわけですが、あれは原作通りなんでしょうかね。それだったら別にいいんですけど・・・反移動都市同盟の首都?はなんとなくチベットを思い出させる感じだった。(ドクター・ストレンジのチベットを想像させるシーンで、師匠をあえて白人女性に変更したというようなことはなさそう・・・)

 

細かな良かった点

1.古代アメリカの神々

ミニオンズ!ニュージーランド人監督が作っているところがなんかいい。

2.「USA」が合体してMEDUSA(メデューサ)になるところ。

ここは「おお!」と思いました。

3.特典映像

これは、素晴らしいです(笑)。ある意味で、本作を超えるぐらい。ロンドン美術館の解説とか、「この世界の創造にどれだけエネルギーを注いだか」、その熱き魂が伝わってきます。ロード・オブ・ザ・リングの制作にも通じるアーチスト魂を垣間見て、やっぱりピーター・ジャクソンチームはいいな~と思いました。DVD/ブルーレイの特典映像は是非見るべき。芸術作品!

特典映像付きのブルーレイ/DVDを購入する

キャスト

クリスチャン・リヴァース

なんと17歳のときにピーター・ジャクソンと出会ったというピーター・ジャクソンの愛弟子。今回が初監督作品です。是非今後も活躍して欲しい。

 

ヘラ・ヒルマー(へスター・ショウ役)

全然知らない女優さんですが、今後も注目してみます。

 

ロバート・シーハン(トム・ナッツワーシー役)

やはり日本では無名の俳優さん。アイルランド出身でどことなくロード・オブ・ザ・リングに出演していても違和感なさそうな風貌。

 

ヒューゴ・ヴィーヴィング(サディアス・ヴァレンタイン役)

マトリックスのエージェント・スミス役や、ロード・オブ・ザ・リングのエルロンド卿役。

 

ジヘ(アナ・ファン役)

痩せたみやぞんのような風貌。全然存じ上げませんが、韓国の歌手でした。

 

総合評価

「美術作品として鑑賞したい」

★★★☆☆ 3点

特典映像込みでは★★★★☆ 4点(おすすめ)になりますw

 

 

スポンサーリンク

-映画, 洋画

Copyright© 世界のニュースを映画批評風に考察してみるブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.