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令和の時代にも見たい映画①:日本のいちばん長い日

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平成から令和となる、時代の変わり目にこそ見るべき映画として、数本取り上げたいと思います。まず一作目は、2015年上映の「日本のいちばん長い日 THE EMPEROR IN AUGUST」です。1967年の同名映画のリメイク版。独自目線で感想と考察を書いています。

日本のいちばん長い日 THE EMPEROR IN AUGUST(2015年)

ざっくりとあらすじ

1945年4月の鈴木貫太郎内閣の組閣からはじまる物語。大東亜戦争を終結させることが如何に大変であったか。終戦に向けての、男たちの物語。
 
感想と考察(ネタバレ含みます)

それぞれの立場の人が、それぞれの重荷を背負い、いかにあの戦争を終結させたかという重厚な物語です。実際の歴史にも関わることですので、本筋のストーリーに対する論評と考察は控えさせていただきます。ただ・・・それぞれの人のそれぞれの思いが、泣ける。

平成が終わり、令和の時代を迎える中で、昭和はさらに遠い過去のできごととして奥に押しやられてゆきます。だからこそ、「日本にもこういう時代があった」と後世に残したい作品です。

 

陸軍大臣の阿南(役所広司)、総理大臣の鈴木(山崎努)、昭和天皇(本木雅弘)を中心にストーリーが展開します。日本を代表する役者さんたちなので当たり前のですが、素晴らしい演技です。苦しい時代ではあるのですが、どことなく品を保ったストーリーとなっているのは、脚本家・監督(両方とも原田眞人)の力でもあるでしょう。

 

アメリカのルーズベルト大統領が死去した際、ヒトラーは口汚く罵ったとされますが、鈴木総理はルーズベルトを讃え哀悼の意を表明する談話を発表し、戦時下の世界に感銘を与えたという、脚本家からしたら涎垂もののエピソードもサラッと流してしまうあたりが、品よく感じるのでしょうかね。

 

若手の役者さんでは、陸軍青年将校の畑中少佐を演じた松坂桃李の狂気にとらわれたような迫真の演技が素晴らしいです。一億総玉砕を唱える陸軍の戦争継続派で、どちらかといえば「悪役」に属する役回りですが、最後、誰も聞いていない放送局で決起文を読み上げるシーンは見せ場です。

 

チョイ役ですが、木場勝己演じる田中東部軍司令官役がすごい存在感です。あと東條英樹役の中嶋しゅうさんの怪演も見ものです。音楽はほとんどないのですが、たまにしか使われない音楽の使い方が秀逸です。電話を切るとともに、音楽が唐突に切れたり、短く効果的に使われます。特に、ラジオを切ろうとするとアメリカの歌が流れてくるシーンなどは、新たな時代の到来を予感させる秀逸なシーンです。

 

最後に、阿南陸軍大臣の劇中の台詞を一つ。
「軍をなくして国を残す。日本は滅びるものか。勤勉な国民だよ。必ず復興する」

 

総合評価

「令和の時代にも伝えたい名作」

★★★★★ 5点
忙しいサラリーマンにも時間を作って是非見て欲しい。

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